グラントワ(設計:内藤廣)
島根県益田市有明町5-15
あまり馴染みのなかった島根県のイメージが変わりました。
こんな施設があったなんて!!
グラントワは石見地域の芸術文化拠点として、
美術館と劇場が一体となった建物で、
美術や音楽、演劇などの分野が相互に協調し、
誘発し合いながら、多様で質の高い芸術文化の鑑賞機会を提供する施設。
地域とともに新しい芸術文化を育むとともに、その創造をめざしているのだそう。
キラキラと光彩を放っている外壁は地元の石州瓦。
ガラス質の表面が空の色、光の当たり方などによって様々な表情に変化しつつ、
瓦という耐候性の高い素材が、雨風から建物を守っている。
瓦やタイルと表情をがらりと変えた、鮮やかな赤い扉。
内部廊下のセンスのよさの要因はなんだろうか?
スッキリと整えつつも、味のある素材感と開放感。
圧巻はこちら!!
日本でこんなにステキな劇場は初めて!!
まっすぐじゃない壁に光が拡散されて、、、劇場全体が生き生きとしている!!
施設の人が親切に、劇場の裏側まで案内して頂きました。
このわっかの照明は、あんどんのように、ほっこりした光をイメージし、
重心の低い光を演出しているのだそう。
上から見下ろした広場。
イベント時には中央の水盤の水をなくし、広場に変身するのだそう。
案内してくれた施設の人は、
山陰の山々と海に囲まれた落ち着いたこの町が大好きと言っていました。
継ぎ目のないスッキリした水盤の仕掛け。
こっちは美術館ゾーン。
小さな劇場もあります。
しっかりとした都市計画により、益田の街はますます発展していくことでしょう。
今の山と海に囲まれた落ち着いた雰囲気を背の高いビルなどで壊さないように望みます。
それにしても、すばらしい施設でした。
節約節約の無駄削減の意識では絶対につくりだすことはできないでしょう。
このようなすばらしい施設が与える影響は大きく、美しい街を造っていくきっかけとなるのではないでしょうか。
中途半端なものはいらない。いいものを目指したい。